弁理士試験を受けるきっかけ
こんばんはきさらぎです。
弁理士試験を受けるきっかけは何でしょう?
それは人それぞれだと思います。
弁理士合格を目指している人 4パターン
私の体感では弁理士試験を受験をしている人は以下のような人が多いです。
1、特許(法律)事務所に勤務しており、業務で必要もしくはあった方が有利だから
このきっかけが最も多いと思います。弁理士の資格は、出願等の代行をできる資格なので当然ですね。事務所の先輩がすでに合格していたりして、試験に慣れていて情報をいっぱい持っています。一方で業界が狭いので長年に合格できずに気まずい思いをしている人もいます。
2、企業の知財部に所属しており、知財の理解を深めたいから
意外にも多いと思います。大抵の人は会社に受けなさいと言われた訳ではなく自主的に受けています。知識を深めるだけでなく、弁理士資格があることで会社内外での発言に重みがでたり他社と交わることもしやすくなります。
3、企業の開発部に所属しており、知財に興味があるから
こちらはそれほど多くはないのですがゼミに1人はいるって感じです。
開発の仕事を変えたいわけではないけど、仕事で特許発明をしたり他社の特許を調査するうちにもっと詳しく勉強したいという気持ちになった人たちです。
4、研究機関にいて、特許事務所への転職を考えているから
研究機関は成果を出し続けないと収入や雇用が安定しない厳しい世界のようです。大学や国の研究機関で働いている人が手に職をつけて再就職するために受験をしています。基本的に勉強が大得意で博士号をもっている人や英語がペラペラの人も珍しくありません。
私のパターン
ちなみに私は3番でした。
なぜ受験しようとを考えたか?
ある程度初期的な研究をする開発部にいると、研究成果(製品)が世に出るのは5年~10年後。途中で打ち切りなんてこともよくあります。その間は、目に見える成果ってあまりないんです。
すごく良い技術や解決方法を見つけても、それって形のあるものではないし、誰がそれを開発したかなんて誰も気にしないし、上司がどう判断するかによって評価されない場合も結構あります。
自分は会社に貢献しているのだろうかなどと考えてしまいます。
しかしわれわれ開発部員はこの間に特許出願をこつこつしていきます。
特許の知識があれば、この間の期間も有意義に過ごせるのではないかと考えました。
自分が開発したものが新しいものなのか?将来に備えてどんな権利を取得しておけばよいのか?そのためにはどんな実験をしておけばよいのか?
実際この点においては、弁理士試験の勉強をしてよかったなと思います。
弁理士試験の勉強の始め方
私のように開発の仕事をしながら、なんとなく弁理士試験に興味がある人は多いと思います。
しかし受験に踏み切る人は、ほんの一握りだと思います。
弁理士試験は理系の最高峰の資格と言われていますし、本当に自分で受かるのかという不安もありました。
また合格者の平均受験回数は4回以上(平成29年度4.17回)、最初の年は受験しないとすると5年以上勉強することになる。さらに知財業界にいない自分はもう少しかかるのではないかとネガティブな考え方が先行したからです。
そこで当時の私は、最初は独学で無理なく勉強して短答に合格できたら、きちんと受験期間に入って勉強をしようと決めました。(短答免除制度があってこその計画でした) 無理なく勉強をしてダメならばあきらめようと考えていました。
そして論文の勉強には一切手を出さずに、初心者用のテキストと青本と短答の過去問を購入して勉強を開始しました。
この時の独学の勉強法はこちらの記事
その後、短答試験にギリギリの点数で合格できました。
一点足りなくてなく人もいるのに本当に運が良かったと思っています。
短答合格した後に本格的に受験機関で論文の勉強をスタートしました。
受験機関に初めて行ったときはとても緊張しました。
特にその場で指されたときに答えられなかったらどうしようといつも思っていました。
短答に合格しているのに、論文の知識がほぼゼロだったので受験機関でついていくのが大変でした。周りの人から見てみれば「なんでこんな実力で短答に受かったんだろう?」って不思議に感じたと思います。
今思えば、最初から受験機関に入っていればもっと早く合格できていたと思います。
しかし迷っていた当時の私はこの方法を思いつかなければ、一生弁理士試験を受験していなかったと思います。
まとめ
受験する理由は人それぞれだと思います。
特許事務所に勤務している人や転職を考えている人はすぐに本格的に勉強をしたほうが良いと思いますが、私のように興味はあるけど、差し迫った理由がなく受験に足を踏み入れられない方はまずは独学で短答合格を目指すのもありかと思います。


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