ブログはじめました。自己紹介と当ブログについてと弁理士試験を経験して

2022年3月13日

自己紹介

この度は当ブログを見ていただきましてありがとうございます。
私は某企業でエンジニアの仕事をしております。
エンジニアの仕事をつづけながら弁理士試験に合格しました。
正体がばれそうなので、合格年度は秘密にしておきます。

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当ブログについて

弁理士試験合格を果たした訳ですが特許事務所に転職する勇気もなく、そうこうしているうちに勉強したことを忘れそうなため当ブログで受験時に気をつけていたことなどをつづっていこうと思っています。
弁理士試験は、難関な資格にも関わらず知名度が低く、どんな試験なのかを知らない人も多いかと思います。私も受験を決意したときは、試験のことをほとんど何も知らない状態でした。情報収集といえば専らインターネット、特に当時インターネット上に公開されていたブログでした。このブログを見て、少しでも試験のイメージがわかって頂ければ幸いと思っています。

また弁理士資格を持ったエンジニアというのはかなりレアな存在だと思いますので、エンジニアとしての日常や悩みなども紹介していけたらと思っています。
エンジニアは発明者として特許などの知財に関わっていく仕事になります。
もちろん自分の専門分野の技術について追及するのも良いですが、プラスで特許法などの法律の知識を身に着けておくことでメリットもあるのではないかと考えています。

弁理士試験を経験してよかったこと

私はエンジニアであり、知財業界とは全く別の業界から弁理士試験を受験しました。そして受験を通じていろいろな経験ができました。辛いことも多かったですが、それだけではありませんでした。次のようなメリットがありました。

①会社以外で同じ目標を目指し苦楽を共にした仲間ができた。

受験仲間と受験中はもちろん合格後も定期的に集まって飲み会をしています。
当然受験中はほどほどにですが、論文試験が終わって口述試験の準備をしている期間は、だいぶ余裕ができますのでこの期間により仲良くなる傾向がありました。
合格後もお互いの近況報告をしたり、仕事の話をできるのはとても素晴らしいことだと思います。
特に違う会社の方々、特許事務所の方々と話ができるのは貴重です。
「ただの仲間なら研修やセミナーでつくれるだろっ」と思うかもしれませんが、弁理士試験で苦楽を共にした仲間は絆が全然違います。受験中は勉強の話はもちろん、プライベートの話などもするので絆が深くなります。
特に弁理士試験は長丁場ですし、論文は人に見てもらったほうが上達が早いので絆は深まり易いのです。

②働きながら勉強時間を確保することで時間の使い方が格段にうまくなった。

エンジニアですので残業も多いです。しかしそれは最初からわかっていたことなので、これを言い訳に受験を断念するのはナシにしたいと思っていました。
時間がない人にとってやるべきことは以下の2つです。
 ⅰ)効率良く勉強する
 理解すべき部分暗記するべき部分を分けてそれぞれに違った対策をしました。
 まず理解すべき部分は、ロジックを学んで徹底的に「なぜ」を追求します。
 なぜその規定があるのか、なぜ改正がなされたのか?
 ロジックが組まれていれば、暗記しなくても答えが導き出せます。
 一方で暗記すべき部分はどうしてもあります。
 ロジックでは導き出せない期間や細かい要件などです。割り切って暗記するしかありません。
 しかし、どうしても暗記できない「苦手な」規定や要件が出てくると思います。
 こういった どうしても暗記できない「苦手な」規定や要件 には語呂合わせが有効です。
 受験時代に、先生に教わった語呂もありますし、自分で作成した語呂もあります。
 こうして蓄積した語呂を当ブログで紹介できたらと思います。

 ⅱ)できるだけ時間を作る
 上述したように、効率を上げる努力をしてもやっぱり時間は多いほうが良いです。
 時間がないといっても、工夫すれば作ることができる場合が多いです。
 これは睡眠時間を削るとか、そういう話ではありません。日常生活の自分行動の時間を計ってみましょう。
 無駄な時間やそれをやりながら勉強できる行動が結構あるはずです。
 私も極端ともいえる時間の節約を実施していました。
 このブログでも紹介していきたいと思います。

働きながら弁理士試験を経験したことで、上記の2つのテクニックが身について人と同じだけの時間を与えられたときに人よりも仕事や調査を進捗させることができるようになりました。

③論文試験の勉強をすることで文章を早く、誤解を与えないように作ることがうまくなった。

論文試験は弁理士試験のヤマともいえる試験です。私は論文試験で非常に苦労しました。
短い時間で、採点者に理解が伝わる解答をつくることが必要です。
そして誤解を与える表現をしないように細心の注意をすることが重要です。なぜなら誤解されて基準点を下回ったらもう一年受験勉強を強いられることになるからです。
弁理士試験では小説のような微妙な表現をつかった文章ではなく、ぶっきらぼうでも確実に伝わる文章、短文で稚拙でも論理的に筋が通っている文章が必要とされます。
これは仕事で文章を作成するときも大変役立っています。

④知財の法律以外の法律についても、条文を読んでだいたいの意味が分かるようになった。

企業に勤めていると、法令順守は絶対です。法務系の仕事をしていなくても時折法律に接することがあります。
以前であれば法律は難しいし、自分で読んで考えることすらしなかったと思います。
しかし、弁理士試験では特許法、実用新案法、意匠法、商標法という4つの条文を徹底的に勉強します。
これは弁理士試験の特徴でもあると思うのですが、幅広くいろいろな法律を勉強するのではなく、この4つを集中的に勉強します。
これによって、1つの法律がどういう構成でできているのかとか、法律独特の表現や文言の意味するところが頭に入ることになります。
こういった経験を積んだことで、仕事で聞いた事のない法律に直面した場面でも、その条文を検索しどういった規定なのかわかるようになりました。

最後に

私の勉強方法としてはまず独学から入って、予備校(LEC、TAC)、ゼミと様々な方法を試して合格に至りました。そういった意味でも、独学と予備校をつかった勉強との違い、良いところ悪いところの両方を知っているといえます。
この辺りをうまく伝えていきたいと思っています。
私は予備校の関係者でも、業界関係者でもなくただのブロガーですのでニュートラルな立場で自分の意見を書いていきます。このため予備校や参考書の良い点だけでなく、悪い点や問題点を書くつもりでいます。

どうぞよろしくお願いします。

その他

Posted by kisaragia