語呂について(弁理士試験に短期合格するテクニック)
弁理士試験では覚えなくてはならない事がたくさんあります。(弁理士試験に限ったことではなくすべての資格試験に共通すると思いますが。。。。)
弁理士試験の受験生の平均年齢は高いので、記憶力が低下してくる世代の方々も多いかと思います。私も暗記が苦手なためとても苦労しました。
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語呂合わせの有用性
弁理士試験の登竜門である短答試験は範囲が広く、重箱の隅をつつくような問題も数多く出題されます。
短答試験では理屈で説明できない問題も数多く出題されます。このため語呂合わせはとても有効だと思います。
また条文集の貸与が認められている論文試験では一見すると暗記は必要ないように思えますが、条文の趣旨は暗記しなくてはなりません。また確認するためのチェックリストとして語呂を使用したほうが良い場面もあります。
語呂合わせは耐用年数が長い武器
私は最終合格まで5年間かかったのですが、その5年間はもちろん今でも語呂を覚えています。
つまり何が言いたいかというと語呂で覚えたことは、長期間あたまの中に保存できるのです。耐用年数が長い武器になります。
みなさんも大学受験の時に化学の元素表の「水兵リーベ―僕の船、なあ曲がるシップ、スクラークか」とか炎色反応の「リアカーなきK村」などの語呂を使用しませんでしたか?今でも覚えていると思います。
もしもその年の短答試験に不合格でも、次の年の試験の時に使用できるのです。(これ経験談です)
弁理士試験は最終合格まで平均で3~5年かかるので、長丁場です。語呂を積極的に取り入れて活用することで長く使える武器が蓄積されていくことになります。
ちなみに他の資格試験では語呂合わせの書籍まで出版されたりしています。
語呂合わせの種類
語呂には以下の2種類があります。
予備校の先生、受験仲間などが教えてくれる受験界に語り継がれる語呂
例えば論文で拒絶理由通知に対する対応についての語呂
「意補分変優放放取(いほぶんへんゆうほうほうどり)」
意見書、補正書、分割、変更、優先権主張、放棄、放置、取下げ は予備校でよく出てきますね。
この語呂合わせは、論文試験の事例問題で拒絶理由通知に対する対応のチェックリストとして使用するものです。 (ちなみに最近の試験では放棄、放置、取下げは、処置としてあまり重要ではないので書かないことが多いです。そもそも特許権を取得するためにはどうすべきか?拒絶理由を解消するためにはどうすべきか?ということが問われることが多いので 放棄、放置、取下げは書いてはいけない場合もあります。)
論文試験で項目落ちは痛手です。特に意見書や分割は落としやすいものです。
その場のひらめきだけで問題に対応していると、その時々で点数がよかったり悪かったりばらついてしまいます。たとえば、人間は頭がさえているときもあれば、いまいちさえない時もあります。数日前に同じような問題を解いていれば、すんなりひらめくでしょう。しかし、数日前に違う切り口の問題をやっていたがゆえにその記憶に引っ張られてミスをすることもあります。
こういったばらつきをなくして、得点を安定させるためにチェックリスト系の語呂は有用です。
「意補分変優放放取(いほぶんへんゆうほうほうどり)」 のように弁理士試験ではほとんどの受験生が知っている有名な語呂というのが存在します。
こういった語呂は知らないと短答試験で大きなディスアドバンテージになってしまいますので常にアンテナは高くしておかなくてなりません。
自作の語呂
合格者は誰でも一つか二つは自分作った語呂合わせがあると思います。
どうしても覚えられない。何度も同じミスをしてしまう。
こんな時に人は改善策の一つとして、自分で語呂作り出すのです。
もちろん、最も重要なのは理由を考えてロジックを理解することです。しかし弁理士試験では理屈では覚えきれないことも多いのです。期間なんかはその良い例だと思います。語呂を作るためには条文の覚えられないところをじーと見ながら唱えます。頭の文字をつなげあわせたり、要件をつなげて一つの言葉にするとか。どんなことを表す語呂なのかが入っていて意味の通じる語呂は100点満点ですね。
意味なんてなくてもリズムで覚えやすくなっているものもいいと思います。
意補分変優放放取(いほぶんへんゆうほうほうどり)はまさにこのタイプでこのフレーズ自体に意味はなく、リズムよく呪文のように唱えやすいものです。
ただ自作の語呂を作るのに何時間も書けるのは本末転倒です。受験生にとって時間は、最も重要な要素です。語呂を作っている時間があったら、写経で覚えたほうが良い場合の方が多いです。
自作の語呂は、ちょろっと考えて浮かばなければさっさと諦めて、他人が作った語呂で使いやすいものを優先的に取り入れていった方が賢いと思います。
私は受験時、自作の語呂もいくつか作成しました。役に立つかわかりませんが具体的な語呂についてはこのブログで紹介していきたいと思います。
語呂合わせは、何年経っても頭に残る耐用年数の長い武器
弁理士試験には有名な語呂合わせがある。
どうしても覚えられない部分を語呂で補うと良い。
語呂を自作するのも有用であるが時間をかけすぎないこと。
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